将棋には禁じ手というものがあり、禁じ手を指してしまうと反則負けとなります。反則負けにならないためにも禁じ手を知っておくことは大事です。
そこで、本記事では、将棋の禁じ手(反則)ってどういったものがあるの?といった疑問に答えていきます。
将棋歴17年くらいでアマ初段の私が、将棋の禁じ手(反則)にはどういったものがあるのかを画像付きでわかりやすくまとめました。
それではさっそく見ていきましょう。
将棋の禁じ手(反則)をわかりやすく解説
二歩
最初に紹介する禁じ手は「二歩」です。
「二歩」とは上記画像の左側のように、縦の列に歩が二枚並ぶことをいいます。
一見、禁じ手に見えなかったり、気づきにくかったりしますが、指してしまうと反則負けとなります。
ちなみに、画像の右側には「歩」と歩の成り駒の「と金」が同じ列にいます。
「と金」も成る前は「歩」なので、禁じ手のようにも思えますが、「と金」の場合は、縦に何枚並べても大丈夫です。
打ち歩詰め
次に紹介するのは「打ち歩詰め」です。
画像の左側のオレンジの地点に持ち駒から「歩」を打った場合、相手玉が詰んだように見えます。
しかし、持ち駒から「歩」を打って相手玉を詰ませることは禁じ手となっており、反則負けとなってしまいます。
詰ませたつもりなのに、反則負けとなる、なんとも心苦しい結果になる可能性がありますね。
対して画像の右側はどうでしょうか?
歩を黄色の地点に進めると相手玉は逃げられませんし、取れませんので、詰んだように見えます。
はい、詰んでいます。勝ちです。
盤面の歩を動かして相手玉を詰ませる場合、禁じ手とはなりません。ちなみに突き歩詰めといいます。
打ち歩詰めはNGですが、突き歩詰めはOKです。
歩と香車と桂馬が動けなくなるような手
次の禁じ手は、歩と香車と桂馬が動けなくなるような手です。
上記画像を見ていただけるとわかりますが、歩も、香も、桂も次に動くことができません。
駒が動けなくなるような手を指す前に成ることを検討し、反則負けを回避しましょう。
成れば駒が動くことができるので、反則とはなりません。
駒本来の動きと異なる手
次の禁じ手は、駒本来の動きと異なる手です。
…当たり前でしょうか?
飛車が斜めに動いたり、角がワープしたり、金の移動範囲が増えたり。反則です。以上です。
連続王手の千日手
次の禁じ手は、連続王手の千日手です。
- どちらかが連続で王手をかけている。
- 同じ盤面が4回現れる(持ち駒などは変わっていない)
という二つの条件の上成り立ちます。
上記の画像を元にした説明が下記です。
- 王手がかかっているので玉は緑の地点へ逃げる。
- 竜はその玉を追いかけ赤の地点へ移動し、王手をかける。
- 王手をかけられたので元居た地点に玉は逃げる。
- 竜はその玉を追いかけ元居た地点へ移動し、王手をかける。
- ①へ戻る。
王手を繰り返し、同じ盤面が4回現れた場合、王手をかけ続けた方の反則負けとなります。
成れない駒を成る
成れない駒を成ってしまった場合、反則となります。
成れない駒でいうと、金と、玉、そして、一回成った駒(成り駒)たち。
成れない場所で成るのも、持ち駒から成った状態で打つこともNGです。
将棋を覚える上で、駒の成り方については避けては通れない課題です。 将棋の駒が成るってどういうこと? 将棋の駒ってどうやったら成れるの? 本記事は、将棋歴17年くらいのアマ初段の筆者が上記のような疑問を解説してい[…]
王手を放置した手
王手されているのに、逃げる、取る、合い駒するなどの手を指さず、王手を放置して別の手を指した場合、負けが決定します。
なぜかというと、王さまが取られてしまうからです。以上です。
二回連続で自分が指す
二回連続で自分が指したしまった場合、反則となります。
はい、いかにも反則らしい反則です。
待った
一度駒を動かして(打って)駒から指を離したあと、その駒を元の位置に戻したり、ずらしたりすると「待った」となり、反則となります。
「ヤバいミスった」と思っても我慢ですね。将棋のルールを知らない人も「待った」は知っている、一番有名な反則かもしれません。
まとめ
ネット対局や、アプリでの対局では禁じ手を指せないようになっているものが多いです。なので、ネットでの対局が主な方は、禁じ手を覚える重要度は低いかもしれません。が、覚えておいて損はありません。
友人や知り合いとの対局で禁じ手を指してしまったら、一手前の盤面に戻すなどしてほのぼの楽しむのがオススメです。
大会等、正式な対局ではない限り厳しく対処する必要はないと思います。
以上、禁じ手(反則)についてでした。禁じ手を覚えて、さらに楽しい将棋ライフをお過ごしください。
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